IMG_3150

2019.9.30-10.3 知床連山縦走(岩尾別登山口 往復)

秋も深まり知床連山縦走路など登山道の冬仕舞い。

環境省から請け負っている登山道管理。すでに霜が降りたりアラレが降ったりしている知床連山ですが、そろそろ凍結や降雪しそうなこの時期に冬仕舞いをしてしまいましょう。

IMG_2958

第一日目9月30日に岩尾別登山口から入山。資材やら工具、4日分の食料など荷上げ。二ッ池まで行く計画でしたが、途中でいろいろあって三ッ峰テントサイトまで。ガスと風の中でしたがテントサイトは風が入り込まず、気温も高めで快適。

IMG_3057

第二日目10月1日に二ッ池あたりからガスが抜けて青空が広がりました。硫黄山周辺で作業して、第一火口テントサイト泊。

IMG_3101

まだ残っている雪渓から採水しますが、この時期は朝晩は溶け出していないことも。今回は気温が高めだったので流れは翌朝までありました。

IMG_3134

第三日目10月2日は三ッ峰テントサイトまで戻り。硫黄山カムイワッカ登山口からカムイワッカ湯の滝までの特例利用は9月29日に終了しているのでそちらに下山しても通行できませんので往復縦走です。この夏の縦走は寒いガスの日に当たることが多かったのですが、この日は暑くて空気もかすんでいました。なんとなく夏を取り戻した感じです。

IMG_3131

二ッ池を通過するときに登山道の泥の上にヒグマの足跡。1日に通過したときはなかったもの。このあとミクリ沼まで泥や土の上などに同サイズの足跡が付いていました。

IMG_3295

第四日目10月3日に三ッ峰テントサイトと羅臼岳山頂付近、大沢の作業を終えて下山。ちょっと根を詰めて作業したら遅くなりました。紅葉が夕日で綺麗ですがうかうかできません。この時期の日没は17時頃。夏と違って急激に真っ暗になります。入山、下山の時刻は計画時からチェックすることと、ヘッドランプ、ビバーク装備をお忘れなく。

IMG_2977

この縦走中は日帰り往復縦走やご来光登山などに準備をしっかりとして望んでいる登山者がいる一方で、自分がどこに向かっているかわからない方やとんでもなく遅い時間に入山する方と出会いました。話をしても何が問題なのかわかってもらえてないなぁ、という印象です。遭難するかもしれない、その場合どうなるか、ということも考えてほしいものです。

(滝澤:知床山考舎 代表)