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2015.3.13-16 ラサウヌプリ縦走

知床半島の基部、海別岳の裏側からラサウヌプリを経て遠音別岳まで3泊4日で縦走。知床半島を数年かけて縦断したいというゲストのリクエストでこの区間は3年目にして達成です。

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1日目は知床山考舎のある斜里町峰浜から車で数分の場所から入山。雪はしまって、というより表面は凍ってスノーシューがなくても歩けそうですが、数日分の荷物の重さで無しでは少し沈みます。それでも適度な堅さで歩きやすく、1日目の行動予定を軽くクリアしてキャンプの位置を前進させることができました。

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2日目は前年ながら吹雪で視界が利きません。午後からの天候回復の期待とキャンプを前に進めるために2時間程度行動し、当初の予定のキャンプ2へ。

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しばらくテント内で待機しましたが、ラサウヌプリを越えるには条件も悪く時間もなくなったため、そのままキャンプ2決定。1日目に稼いだ分はなくなりました。

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3日目は星空に快晴無風。国後島からの朝日を浴びる海別岳を背中に北西側を回り込んでラサウヌプリ(1019.4m 基準点名:奥遠音別)に。

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北尾根を乗り越える時に見える遠音別岳は一番格好よく見える角度でしょう。

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ラサウヌプリ山頂(ページ上部のアイキャッチ画像)でしばし絶景を楽しんでから、適度に広くて歩きやすい尾根はよく締まっていて予定よりも早いペースで東進しましたが、昼近くになると陽当たりと気温の上昇で雪が腐り出してきます。

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スノーシューを履いていても膝まで踏み抜く個所や雪崩を回避するための大きく迂回するなど、足が重くなってきます。明日も気温が高いことが分かっていたのでキャンプ3を予定より進め尾根からは降りることにして長時間の行動としました。テントを張り終わった時は星空となり遠くに網走の灯りが見えていました。

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4日目は枝から落ちる氷の音で目が覚めました。風もない日の出前なのに氷が溶けています。気温上昇で踏み抜きがひどいでしょうから遠音別岳のアタックは計画から昨晩の時点で外したのですが、裾野を巻いていてもかなり沈みました。

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下山ルートもコンデションが悪くなっているでしょうし針葉樹から雨のように融けた雪がしたたってくるでしょうから、その心配の少ないルートに変更。奥まで林道跡が残っているルート取りで途中は沼や湧き水等を楽しみながら下山してきました。

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最初の年は海別岳を西から裏側まで縦断して裾を回って下山、2年目は今回のコースはコンデション的に難しいので先に遠音別岳から知床峠まで、3年目も今回のコースを予定しましたが大雪で遠音別岳を、と登ってきて今回の4年目で海別岳から知床峠までつながりました。この後は知床岬方向へ、根北峠方向へ、とゲストの挑戦は続きます。

(滝澤)