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2019.6.3 斜里岳 清里コース

冬季通行止だった道路も開いていよいよ清里コースからの登山もできるようになりました。例年なら雪渓と残雪歩きになるのにスノーブリッジさえ残っていません。

昨年11月から冬季間通行止だった道路は5月31日に開通。清岳荘まで通行できるようになりましたが、清岳荘自体は6月下旬オープンです。トイレもありませんので済ませてから登ってくるか携帯トイレを使ってください。間違っても駐車場や建物の周囲で済ませないように!

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例年なら仙人洞手前から下二股、上二股までほぼ連続して雪渓に覆われているのですが、この冬の少なめの積雪と日本中で一番暑かった5月の北海道のため、全く雪が残っていません。滝の落ち口だけ口を開けていて滑り落ちないよう注意が必要なのが例年の6月上旬で、その後も6月下旬〜7月上旬までいやらしくスノーブリッジが残るものですが、一つもありません。旧道内で雪の上を歩くのは上二股下部数メートル程度。残雪が少ないので水量自体も少なく渡渉はまったく問題なし。

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上二股周辺から馬の背は例年なら一面残雪に覆われ、帰りはグリセードしてくるものですが、こちらもわずかにあるだけ。

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胸突八丁の看板付近と馬の背から斜里岳神社への登りの尾根にあるだけです。

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周りの山々を見回しても残雪は少なく、まるで7月の景色のようです。

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斜里岳神社や新道の尾根の上ではキバナシャクナゲが見頃に。これは例年どおりですが、例年なら7月まで楽しめるサクラがほとんど咲いてしまい、今年は早々に幕となりそうです。

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新道の沢型の横断部や竜神の池への道には残雪があるものの、やはり多くはありません。林床のエンレイソウやサンカヨウがもはや咲いています。

今年は早いシーズンから斜里岳も楽しめそうですが、旧道は渡渉や滝登りなどが必要ですから油断しませんように。お花を楽しむなら、本当に早いほうが良いかもしれません。知床山考舎でガイド可能な日程はカレンダーからご確認ください。斜里岳のガイドについてはこちらをご覧ください

(滝澤:JMGA登山ガイドステージⅢ)