雪解けもすすみ登山道の雪もほぼ無くなっています。清岳荘までの道路が開通するまでの少しの間、斜里岳山頂に至る登山道は三井コースが唯一となります。
三井登山口までの林道は普通に通行可能。玉石沢も苦労する倒木もなく順調に高度を稼げます。樹林帯を抜けてからダケカンバの尾根はところどころ残雪がありますがこの先2週間も持たないでしょう。
ガマ岩は木々の葉が生い茂る前なので山頂方面が透けて見えます。ロープが展開している箇所が多少埋まっているとはいえ夏道がほぼ出ています。
山頂から清里コースを見ると、馬の背にはまだたっぷり雪が載っているのがわかります。
この日は斜里町に熱中症警報が出るような暑い日でしたが、山は涼しい風が抜けて快適。山頂で一時間近くのんびりしていました。阿寒方面や摩周方面、国後島なども若干霞んでいたものの楽しめました。いつもなら湖面がわかる摩周湖ですが、風がなかったのか火口内壁が湖面に映り込み水面の境目がわかりませんでした。
名残を惜しみつつ下山。ここまで貸し切りでしたが、登ってくる登山者とすれ違い。今年は残雪期の登山者が多いように感じます。
三井コースの核心部である山頂直下。いつ見ても格好良いですね。
登りではつぼみだったサクラが開いていました。斜里の平野部では5月5日に開花してもう散ってしまっていますが、山の上ではまだしばらく見られるでしょう。登山口付近からはコミヤマカタバミやヒメイチゲ、山頂直下だとコメバツガザクラが開花していて、キバナシャクナゲのつぼみが大きくなっています。
知床山考舎では高度感のある三井コースの往復はもちろん、清里コースとつないで横断する登山なども計画できます。お気軽のご連絡ください。
清岳荘までの道道が開通するのが今年2019年は5月31日11時。この時間から登るのは辛いので清里コースが登ることができるようになるのは実質6月1日からです。
(滝澤:JMGA登山ガイドステージⅢ)