例年より雪解けが進んでいますが大沢などはまだ雪渓に覆われています。
登山口から極楽平までは雪もなくなり、オホーツク展望などは早くもチシマフウロなど夏の花が咲き始めました。
仙人坂の急斜面には雪が残りキックステップでトラバースが必要です。銀冷水までの登山道も所々雪が残っていますが、道を外すことはないでしょう。
銀冷水手前から銀冷水は夏道は出ていないので、携帯トイレブースに向かって雪の上を進んだ間違ったトレースがついてしまっています。そこは沢なのでこの先踏み抜きますから、夏道を探してみてください。すぐ分かります。携帯トイレブースの冬囲いは外しましたので利用できます。ブースの裏面に立ったままでも携帯トイレをセットして使いやすくした男性用のコーナーもあるのでご利用ください。なお、使用済み携帯トイレの回収ボックスは今週中に登山口に用意される予定です。
羽衣峠からすぐに大沢の雪渓に降りて羅臼平まで雪の上の行動になります。10日は8日からの雨と低温で降った新たな雪氷が陽にあたってハイマツからバラバラと落ちていました。
稜線上で咲いているのはキバナシャクナゲ。
他のお花はこれからです。ニノ肩雪田など山頂直前の斜面にはまだ雪が残っていますが、ルート取りはそろそろ夏道に準じたほうがよいでしょう。先に登った方のトレースが正しいとは限りません。この日残っていたトレースも滑落したら岩にぶつかるようなものでした。また、雪の上の行動に不慣れだったり必要な靴や装備の無い方が融雪した植生の際を歩くと、そこの植生帯は崩れて貴重な高山植物がなくなってしまいます。
大沢は最上部の融雪部分からガイドロープの展開をはじめました。また、下山時に大沢を降りすぎて道迷い遭難する事例が多く発生しているので、羽衣峠から銀冷水方向へ誘導するよう降りすぎ防止のためのロープも展開しました。例年より早めに雪がなくなってきていますが、道迷いや滑落の可能性が高い時期です。気をつけましょう。お花は少ないですが雪の上の行動などもあり楽しい一日でした。
(滝澤)