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2016.5.10 芦別岳

芦別岳を本谷ルンゼ、旧道で楽しんできました。

登山口から川沿いの旧道は高巻きの上り下り。取付きやトラバースは崩れている箇所も増えていて緊張します。

分岐からユーフレ小屋へ。ユーフレ小屋はいつも寂しそうな印象があるのですが、学生時代に最初に登った時の敗退の記憶のためでしょうか。ここから本谷です。


ゴルジュの底から水音が聞こえてきます。αルンゼの合流点も雪がなくなり河床まで出ています。ブロック雪崩や落石など谷の春は物騒です。物が落ちる音が聞こえてきたり、目の前に石が転がってきます。


先行者のトレースが、と思って近づくと、4本の足に自前のアイゼンを生やした方の足跡でした。


この日は暑からず寒からずで、インゼルからアイゼンは履いたものの、ルンゼを抜けるまでキックステップでも処理できるほどの雪質でした。


山頂からは富良野の平野や十勝連峰、夕張岳が広がっているのが見渡せます。


山頂からキレットまでは所々出ている旧道の中が氷板になっていて、ようやくアイゼンの出番でした。とはいうものの、雪が腐った部分では膝や股下まで踏み抜いて時間も体力も消耗します。


振り返ると芦別岳山頂が尖っています。山頂の右側のルンゼが本谷。


・1579からは雪をつなげてショートカットできてここまでの遅れを取り戻します。夫婦岩を回り込んで一気に下降。ユーフレ小屋分岐近くまで雪をたどることができました。ここから登山口までは今朝通ってきた旧道ですが、下山でも時間が変わりません。疲労があるぶん慎重に通過しました。

この5-6月ならではの登山は13時間で日帰りも可能ですが、ユーフレ小屋を前泊または後泊に使うことで行動時間と移動時間に余裕を持たせることもできます。ガイドのご依頼、ご相談はお気軽にどうぞ。

(滝澤)