沢の中や馬の背に雪の残ることもある斜里岳ですが、今シーズンはいっさい残っていません。
きよさと観光協会 / 東オホーツクガイド協会の登山道整備で斜里岳へ。ガイドロープなど展開してきました。
積雪が早く融けてしまって沢筋にも残っていないため、水量も少なく、早くも7月下旬のような水位です。
見上石の渡渉点が渡りづらくなっています。左岸(写真上側)から右岸(写真下側)に渡るために写真中央の岩に乗ってきましたが、右岸側の岸が無くなってしまいました。そのため、岩に乗ってしまうと、そこから降りるのに苦労します。左岸の樹木を伝って渡る方法もありますが、多くの登山者が掴むでしょうから、今シーズンのうちに抜けてしまうかも。。。
例年から緑もまだ薄く左股の霊華ノ滝だけでなく右股に竜神ノ滝も見えるのですが、今年は植物が早々と繁茂しています。
上二股に携帯トイレブーステントがあるのでトイレはここで。携帯トイレを使ってお持ち帰りください。
様々なお花が一斉に咲いてしまって季節感がバラバラです。胸突八丁などはサクラとチシマノキンバイソウが一緒に咲いていました。
山頂直前にもお花が咲いていますが、写真を撮影するために踏み込まないようにしてください。斜面やガレ場に足がかけられることで土砂の崩れがひどくなってきています。
新道の沢筋にも平年なら遅くまで雪渓が残るのですが、今年はなし。2017年までは6月最終日曜日の山開きでも旧道にはスノーブリッジ、馬の背には急斜面で雪渓が残っていて、時には氷水のような流れの中を歩かなければならなかったのですが。今回は靴は一切濡れませんでした。
(滝澤:知床山考舎 代表)