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2023.8.24 羅臼岳横断

羅臼温泉登山口から岩尾別登山口に羅臼岳を横断。暑さ、水分補給、ヒグマ、とさまざまなイベントとをクリアしながら無事下山できました。

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今回は羅臼温泉登山口から羅臼岳を経て岩尾別登山口に下山する計画。羅臼側から日が昇り斜里町側に日が沈むので一日が有効に使える計画です。

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未明から最高の空模様、、、ですが、暑い。お客様たちと合流して体調をチェックすると、みなさん暑すぎて眠ることができなかったとのこと。体調をチェックしつつ行動していましたが、泊場の手前からペースダウン。

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屏風岩を登っていると前方30mにヒグマ。親とこども。私から見えた仔は1頭でしたが、草の動きとお客様の証言でもう1頭の計2頭いたでしょう。親はこちらを何度も振り返りながら上方に登っていきます。状況を確認してからこちらも行動を再開しましたが、屏風岩を登り切る手前で、今度はオスであろう大きなヒグマが15mほど横に。カプカプと威嚇されましたが、手の届く範囲の草本を立て続けに数本口に運ぶと、その巨体がとろけるように地面と植生の中に消えていきました。先の親子は我々ではなく、このオスを避けて行動していたのかもしれません。

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ペースダウンとヒグマの出現で羅臼岳山頂に向かう時間は無くなりました。羅臼平から岩尾別登山口に下山することにしましょう。お花畑分岐から羅臼平へ。まだアオノツガザクラやイワギキョウが咲いていましたが、例年同時期に比べるとお花は少ないと思います。

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今回は高温、高湿度、無風というコンディションでしたが、日傘をお使いになっていたお客様はとても快適だったそうです。特に日差しを避けるために帽子をかぶらなくて済むので頭部が快適、だそうです。私も幌尻岳の林道通行の時に雨避けに傘を用意する時がありますが、高温多湿の環境が続く状況では日傘の導入も検討せざるを得ないですね。実際、これまで沢登りに限定していたハーフパンツスタイルを羅臼岳横断に使い、快適でした。

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お花畑分岐から羅臼平からは三ッ峰がとても格好良く見えます。羅臼平にテント泊するときの水の確保をするための雪渓もまだ残っていましたから、このあと数日は水の確保ができるでしょう。

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出発時に1.5〜2.0リットルは各自用意いただき、水場で採水、浄水器で濾過して給水、また、ストーブでお湯を沸かして温かい飲み物にすることで水っ腹のタポタポ感をリセットする。 するという作戦だった今回。結果とし、泊場、銀冷水、弥三吉水でお客様に給水+飲み物で供給したので、お客様の山中ので水分補給は各自3.5〜4.0リットルとなりました。数年前なら8月でも低体温症の対応ができるよう魔法瓶を持っていたことを考えると全く違う世界観です。

仲の良い3人組のみなさん。知床は堪能できましたか?今回は羅臼岳の山頂に立てませんでしたが、今度は知床連山縦走をしませんか?今回の計画よりのんびり楽しめますよ。

(滝澤:JMGA登山ガイドステージIII)