四年越しで幌尻岳に。長い林道歩きと急登を制して立った山頂からはカールを望むことができました。
1日目。まずはイドンナップ山荘にある田中陽希の記念碑にごあいさつ。
雨と晴れが交互に入り雨具も着たり脱いだり。それでも奥新冠ダムに近づくにつれて青空が広がってきました。
新冠ポロシリ山荘は想定より空いていて2階でのんびり過ごすことができました。
2日目の山頂アタックの日は午後には雨になると予想して暗いうちにヘッドランプをつけてスタート。今シーズンは渡渉地点はとても簡単で助かります。
晴れてはいるものの風がなく蒸し暑い中でのきつい登り。わずかに残るウメバチソウやエゾオヤマリンドウに励まされて登り続けます。
予想よりも早く山頂には雲がかかりはじめてしまいました。大岩あたりからガスの中を登りましたが、額平コースとの分岐を抜けると、北カールがすべて見えて、額平コースの登山道を登ってくる登山者の姿も。山頂で記念写真などを撮っているうちに北カールは見えなくなりましたが、かわりに戸蔦別岳山頂や東カール方面などが姿を見せてくれました。
登ってきた道を下山。新冠ポロシリ山荘は新たな登山者が到着して混雑していました。2階はスペースに余裕がありますが、明朝アタックするから1階に、と考えている方が多かったようです。
3日目は雨もなく少し湿気も抜けて歩きやすい林道でした。
最初の計画から4年。COVID-19で泣く泣く延期、いよいよ登るかとなったらケガ。しかしそのケガを克服した上にトレーニングしてパワーアップしての挑戦でした。さらなる挑戦、お待ちしております!
(滝澤:JMGA登山ガイドステージIII)
二日目は辛い登りの連続だったはずなのに、今となっては思い出すのは雄大な景色ばかり。
念願の幌尻岳の山頂からの眺めは格別でした。
次回はどの山に登ろうか(ガイドして頂こうか)、あれこれ考えるのも楽しいです。お世話になりました、心から感謝申し上げます。