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2023.6.1 羅臼岳

快晴の羅臼岳を貸し切り。雪渓などの雪もキックステップで登りやすく快適な登山を楽しめました。

6月上旬としては高い気温と強い日差し。12本爪のアイゼンを用意してもらいましたが、この日はそこまでいらないと判断して出発前に6本爪に変更。

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極楽平はサクラがまだまだ満開。仙人坂に残っていた雪も少なくなり3箇所の沢型のトラバースの距離もわずかになりました。仙人坂〜銀冷水 間の雪も登山道の中にはまっているだけ。そろそろ道迷いもしなくなるでしょう。銀冷水は広場の雪もなくなり、水も流れています。

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大沢は羽衣峠の先からすぐに雪渓に降りて。大沢入口の標柱はすっかり出てしまいましたが、まだ羽衣峠〜大沢入口の登山道は雪で通行できません。第一の岩場の左岸の登山道が露出、中央にも岩が露出したので滑落に注意。第二の岩場も雪面を横断するように亀裂の前兆が見えはじめました。右岸の登山道が露出しているので、はやくも登山道に沿った登降が必要かもしれません。

この日の岩清水は足元に氷がばらばらと落としながら水が滴っていましたが、気温が低いと止まるでしょう。二ノ肩雪田は全面に積雪がありますがまだ岩などは露出しません。問題は山頂直前ですが、登山道が露出している地点から山頂に向けて真っ直ぐ登降したトレースがついています。しかしこのルートでは人よりも大きな石の積み重なっている上を通っているため、踏み抜いた場合に高い位置から石と石の間に落ちる可能性が高いものです。登山道に沿ったルートどりをすべき時期に来ています。

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いつも通りに山頂部分だけ冷たい風が抜けていきますが最高の展望。小一時間ほど食事しながらのんびりしました。

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登りはキックステップで登った雪渓などは帰りはグリセードを楽しみながら。ただし銀冷水周辺まで降ると雪が腐りすぎていて踏み抜きで消耗しました。

素晴らしい天気とコンデションに恵まれた羅臼岳になりました。

(滝澤:JMGA登山ガイドステージIII)