全道的に厳しい冷え込みになった朝。知床斜里も流氷が本格的に接岸して寒さが桁違い。その流氷を海別岳から見てきました。
降っては融けてで雪が少ないため樹林帯の沢型が埋まりきっておらず、コース取りがまだかっちりできません。スノーモービルのトレースも例年より迷走気味かな。そんな樹林帯を抜けるてハイマツ帯に出るとオホーツク海を埋め尽くす流氷。
標高900mになるとカリカリに凍った雪面と吹き溜まりになります。山スキーでの行動には問題ありませんが、スノーシューだと時々深くまで踏み抜くでしょう。
標高1200mを越えると雪面にストックが刺さらない時も。クライミングスキンだけでも登れないことはなかったですが今日はクトーを持ってきていたので山スキーに装着して楽々。ただ風が強くて皮膚が露出している箇所はなくしました。ヘルメットに目出帽、ゴーグル、ヤッケ上下にオーバーグローブ、と冬山服装オールスターキャストですが、風に吹かれて湿り気をはらんだ目出帽の口元やグローブの指先はすぐに凍りつきました。
北陵からは知床半島が伸びていくのがわかります。北側のオホーツク海は流氷がびっしり。羅臼側は国後島の間に流れ氷が漂っているのが見えました。
北陵から先の海別岳山頂方面は強風で雪面が吹き上がっている状態なので今日はここまで。カリカリの斜面はまだ滑りやすかったのですが、標高1100mから下の斜面は一見フラットそうに見えるのに、吹き溜まりが重い、それが薄い氷の上に乗っている、中に樹氷や樹木が隠れている、というトラップだらけでした。
(滝澤:知床山考舎 代表)