大雪山をお鉢をめぐりテント泊。裾合平は見渡すかぎりチングルマのお花畑でした。
当初の計画では旭岳からトムラウシ山への2泊3日の縦走でしたが、3日目は大荒れになる天気予想。1泊2日でお花を楽しめる計画に変更。
ロープウェイで姿見の池から入山。旭岳の急な登りも心地よく吹き抜ける風に汗も乾いて快適。
登るにつれて雲の中からトムラウシ山が山頂を見せてくれるように。
これから向かう黒岳方面も良い天気です。
急な下りや残雪上の行動が苦手なお客様にとって本日最大の難関、裏旭への下りです。雪も傾斜角も例年より少なめでしたが、得手不得手は人それぞれ。
苦労して降った斜面を振り返ります。足元の花々や広大な景色を楽しめるのもあの斜面でがんばったおかげです。
間宮分岐からは北海岳方面へお鉢を回っていきます。広い大雪山の風景をぐるりと楽しみます。
北海沢の雪渓や赤石川の渡渉は難なくこなして黒岳石室に到着。テントサイトでのんびり。
2日目の朝は桂月岳に朝日を浴びに。朝焼けに斜里岳の姿も見えていました。青空の下、雲の平のお花畑に歓迎されます。
展望台から昨日まで見ていたのと反対側からの景色を。
北鎮岳の急な雪渓はショートローピングで登りました。今回のお鉢まわりの方向は、雪渓での行動が苦手なお客様にとってここは登る方が気持ち的にも楽だろうと判断したから。なので、中岳分岐から間宮岳の約1kmが残るのですが、これはまた別の機会にでも。
中岳温泉で足湯を楽しんで裾合平に。チングルマの大きさと見渡す限りの数に、お花のイメージが変わってしまったというお客様。
ガスの中での下山になりましたが雨具を着ないで終わった2日間、と思ったらロープウェイを降りて駅の外に出た途端に雨が落ちてきました。2日分のトイレはビジターセンター玄関前の回収ボックスへ。
大縦走からお鉢めぐりと計画のスケールはダウンしたものの、大雪山の広さとお花畑の美しさを楽しんでいただけた二日間になったと思います。
(滝澤:JMGA登山ガイドステージIII)