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2022.6.30 羅臼岳

登山道整備で羅臼岳へ。大沢などの雪渓も融雪がすすんでいます。

今日もガスの登山口から登っていくと弥三吉水から上部は快晴。この数年の中では雪が残っていましたが、銀冷水から大沢入口までの登山道も夏道どおり通行できるようになりました。2箇所に沢型を横断する箇所に残雪がありますが、路肩を踏み崩さないように通過してください。大沢雪渓で最も急になる第一の岩場から第二の岩場の間はほぼ登山道が露出しました。今後は滑落よりも雪面の踏み抜きに注意が必要です。第一の岩場から上部は植生保護用のガイドロープを展開しているので、それから外れないように歩行願います。

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高山植物も次々に開花しています。

岩清水と羅臼岳山頂の間のニノ肩雪田はまだ雪が残っています。トラバース後に直登のL字型のルートどりになるようガイドロープやルート旗を打ってあります。雪が溶けた周辺部からお花畑になっていきますので、好き勝手に歩かないようお願いします。この時期は土壌が水分を含んで脆弱ですから、簡単に踏み崩してお花畑を消滅させることとなります。

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今年もハイマツの枯れたのが目立ちます。積雪や吹き溜まりの状況、融雪と降雨時期のずれなど、要因はいろいろ考えられます。

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ガイドロープを無視して植生帯に踏み込んで歩く方を多く見ます。何のために展開されているのか、植生帯を歩いたらどうなるのか、想像力を働かせてください。

(滝澤:知床山考舎 代表)