羅臼岳をテント泊でのんびり。お花と朝陽を堪能。
日帰りで登られることが多い羅臼岳ですが、今回はテント泊1泊2日。朝ものんびり出発。あいにくのガスですが、初夏の花々が登山口から楽しめる季節。ミヤマハンショウヅル、クルマバソウ、ツマトリソウ、少し早いですがナナカマドやウコンウツギなど、コースタイムの倍の時間をかけて、ひとつひとつカメラに収めていきます。
ガスで視界のない羅臼平でテント設営。雲海の中にいたわけですが就寝しようとした19時にとうとう雲が下がり、月の綺麗な夜空が広がりました。
翌朝は03時に起床、朝陽を楽しみに岩清水方面へ。
雲海から山頂部だけをのぞかせている国後島からの日の出をカメラに収めます。ベースキャンプに戻り一休み。のんびり朝食。
あらためて羅臼岳山頂へ向かいます。
メアカンキンバイ、キバナシャクナゲ、コメバツガザクラ、イワウメ、山頂付近ではエゾツガザクラをカメラに収めながらのんびり。
羅臼側は雲海の中、斜里側が時々雲が抜けながら遠望できました。知床連山も知床岳まではっきりと。
日帰りの登山者も登ってきて我々もそろそろ下山。岩清水付近まで降りたところでヒグマを視認。やり過ごしたあとで登ってきた登山者によると、岩清水の手前で出会って小一時間待っていたが登山道付近から動いてくれなかった、とのこと。
のんびり計画でお花も景色も楽しめました。こんなにお花があるとは思わなかったというクライアント。初日はガスの中、二日目は最高の天気で同じお花でも見え方が変わって、おまけに初日はつぼみ、翌日は開花というのも多くあり楽しめました。これまで何度も知床を訪れて羅臼岳は眺めていたそうですが、登ったあとは羅臼岳は違うものになったそうです。ガイドとしてご一緒して良かったと思う二日間でした。
(滝澤:JMGA登山ガイドステージIII)
羅臼岳大沢は第一の岩場、第二の岩場ともに岩場が露出しました。滑落や踏み抜きに注意が必要です。