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2022.6.9-10 知床硫黄山

登山道整備で硫黄山へ。山頂直下の雪渓がいやらしく残っています。

昨年(2021)からカムイワッカ湯の滝方面への道路の開通とともに登山口へ通行できる特例利用もできるようになった硫黄山。今年も6月1日から利用できるようになりました。道道では法面の落石防止工事が行われているので特例利用で通行時はゲート前の警備員さんの指示に従い、特例利用の届出書も提出しましょう。

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硫黄川は沢出合から大岩分岐の直前まで雪渓が続いています。第二ノ滝(F2)は左岸に亀裂が入りはじめました。

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硫黄川上流部は山頂側から土砂が流下し植生が失われてしまいましたが、今年は洗掘が顕著に。大岩分岐へのルートより登山道のようになってしまったので、誘導のために規制ロープなど設置しました。

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この日の作業を終えて第一火口でテント泊。全面積雪に覆われています。フードロッカーも埋まっています。

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雪渓西側の岩場についている雪はすでに大きな亀裂が複数走っていてなくなるのが早そうです。

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中の廊下から第二前衛峰へ登り返しになる雪渓は大きく残っています。

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硫黄山山頂直下の雪渓は毎年大きく残っていますが、今年は縦走路へのトラバースの中間部の岩場がすでに露出して大きな段差になっています。

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夏道は中間部の岩場の上部を通るのですが、当面はそこを通過するには滑落時の危険が。また硫黄山山頂への直登ルートも傾斜がキツく雪が残っています。この日は気温も高く日差しもあってキックステップで処理できましたが、ところどころ氷が潜んでいてステップが弾かれました。滑落に備えてピッケルやアイゼンなど、また、滑落しても岩場や露出した地面に滑り込まないようなルート判断など、知識、装備、技術を点検して登りましょう。雪渓を避けて植生帯に踏み込むことはしないように。融雪で脆弱になっている土壌の上を歩くことでお花畑が消滅し、土壌自体が流失する原因になります。

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山頂部などの岩場の周りではキバナシャクナゲやミネズオウ、コメバツガザクラなどが咲いています。メアカンキンバイは咲きはじめ。エゾツガザクラはまだつぼみ。シレトコスミレは葉っぱも目立たないほどです。

(滝澤:知床山考舎 代表)