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2021.8.11 羅臼湖 他

羅臼岳登山の予定でしたが登山口に通じる道路が通行止めとなったため、1日いろいろ観てまわりました。

7月から暑い日が続いていたのが8月9日にはひんやりとしてきて夜からは久しぶりの雨に。10日も降り続き17時30分には斜里岳清岳荘に通じる道道が、22時には羅臼岳岩尾別登山口に通じる道道も規定の降雨量に達して通行止めになってしまいました。と、いうことで羅臼岳登山は中止にして解散。風雨が落ち着く時間帯になってからあらためて1日ガイドに出発。

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動物、鳥が観ることができたら、というリクエストに双眼鏡とプロミナを装備して道を流して観てまわったり、マスの遡上を観ていきました。

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知床峠付近の風雨も落ち着いたろうタイミングで羅臼湖へ。

鳥は残念ながら風が残っていたため多くは見られず、展望も開けませんでしたが、峠はガス、沼めぐりでは青空、足元には僅かながら花々が楽しませてくれました。

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雨で遊歩道は深く水も溜まっている箇所もありましたが、そもそも「羅臼湖ルール」で長靴着用なので問題なし。滝澤は長靴ではないですが羅臼湖はいつもこのブーツ=L.L.Beanのハンティングシューズ12inchに雨具の裾を外で絞り込んでやることで、12inchを超える水深でも浸水なし。羅臼湖へは水たまりの真ん中をガシガシ歩いて行きましょう。

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お客様と羅臼岳の再挑戦を約束して解散。ガイド中も時期に合わせた装備と登山技術についてお話しましたが、この日は羅臼湖で雨具を上下着て行動していても寒さを感じる摂氏8度ほど。山頂はさらに気温が下がり風による風冷効果で5度は下回っていたことでしょう。道路が通行止めにならず登山できていたとしても厳しかったかもしれません。夏とはいえ北海道は低体温症への備えが必要です。実際10日に十勝連峰べベツ岳で山岳遭難事故が発生しています。今年の北海道は暑い日が続きましたが、基本的には夏でも一桁の気温になり、雨は冷たく、雨具は防寒着にならない、ことはお忘れなく。

(滝澤:JMGA登山ガイドステージIII)