IMG_8991

2021.5.1 雌阿寒岳 雌阿寒温泉コース〜オンネトーコース

前日の新雪ですっかり雪山に戻った雌阿寒岳を横断登山。

4月29日に羅臼岳山頂を踏んだクライアント。30日は悪天候ということもあり休息日に充てて、5月1日は残る目標、斜里岳か羅臼湖を狙いたいところですが、残念ながらオホーツクは天気が悪い状況が続くことがわかり、青空が望める雌阿寒岳に計画変更です。

IMG_8976

天候の回復や風が弱まるのを考慮しながら雌阿寒岳へ移動。雌阿寒岳も30日は雪で真っ白に。雌阿寒温泉公設駐車場も除雪が入っていませんでしたがなんとか駐車。

IMG_8984

雌阿寒温泉コースは登山口から九合目まではほぼ新雪に覆われ、ハイマツ帯での吹き溜りは膝上まである箇所も。基本的に夏道を辿りますが、ハイマツの閉塞している箇所などは迂回させてもらいました。

IMG_8997

下山してくる登山者によると山頂は立っていられないほどの強風とのことでしたが、風が弱まる時間帯を狙ったのでしばらく留まることができました。とはいえ、雲が常に山頂を流れていて阿寒湖がちらりと見えるくらいで雄阿寒岳までの展望は望めませんでしたが。

IMG_9019

オンネトーコースは八合目まで夏道が出ています。阿寒富士も姿を見せてくれました。

IMG_9034

七合目から六合目は吹き溜りで夏道は埋まっています。ハイマツ帯から樹林帯への接続部は夏でも樹木でトンネル状になっていますが、そこは積雪で閉塞。樹木をよじ登って通過しました。それから三合目までは樹上の積もった雪が融けて雨のように降り注いできます。時に雪の塊が落ちてきて痛い痛い。

IMG_9041

木々からの雪解け水で足元の積雪はシャーベット状で、足跡は水がたまります。30日の新雪以前からの残雪が氷になって滑りますが、アイゼンを使うほどではなし。この日はすべてツボ足で登山可能でした。下山後はオンネトーに映る雌阿寒岳と阿寒富士を横に見ながら帰路につきました。

(滝澤:JMGA登山ガイドステージIII)