夏山シーズンも終わり、縦走路の冬仕舞い作業のため、岩尾別登山口から入山。硫黄山登山口は9月27日(日)で閉鎖されていますから岩尾別登山口に戻る往復縦走。
本来なら道道知床公園線 カムイワッカ湯の滝〜硫黄山登山口の特例利用期間が終わって硫黄山登山口が閉鎖となるのに合わせて登山道整備作業を行うところですが、今年は天気が悪く順延、このタイミングに。
岩尾別登山口から大沢までの道は落ち葉で覆われています。
8月上旬に枯れてしまった三ッ峰テントサイトの水場は復活。
二ッ池も満水になっています。7月下旬に天の池が、9月上旬に地の池が乾いてしまったのですが、それが嘘のよう。
縦走路の水場としては最後の希望だった第一火口の雪渓は、一抱え分しか雪渓が残っていないからもう水は取れないなど9月にはデマが流れていましたが、シーズンオフまで残ってくれました。
まだ直径数メートルで残っているとはいえ、窪地にはまった形で残っているので水を汲むのは難しくなっています。また、気温も低くなっているので水の状態になるのを期待するのは難しくなりました。
入山中毎日、日中は晴|曇でしたが、夕方から朝にかけては断続的に雨。9日は明け方前から二ッ池ではミゾレとなり、テントはバリバリと凍りつきました。
アラレ交じりで少し積もりましたが、日中には気温も上がりすべて融けてしまいました。
低〜中標高の紅葉が美しい時期ですからまだまだ入山する登山者もいらっしゃいますが、ガイドロープなどは冬仕舞いして取り外していること、ミゾレや凍結することがあること、日照時間が短く午後5時に日没になると真っ暗になること、など秋山の準備で楽しんでください。木下小屋も10月6日で営業終了しています。
(滝澤:知床山考舎 代表)