嵐が去った後のこの秋一番の良い天気。山頂でのんびり。
羅臼岳の前に前々日、前日に雌阿寒岳と斜里岳も登る予定でしたが、風雨が強いので面白くないとやめていたお客様。登れなかった二日分の天気の良いエキスが羅臼岳に集中したかのように快晴微風!
04時半に登山口で集合してブリーフィングして足元が明るくなるのを待ち05時出発。汗は気持ちよく乾いていく秋らしい気温と湿度で快調。
山頂からはやや霞み気味とはいえ大展望。食事をいただきながらのんびり過ごしました。
北海道の山はヒグマが心配というお客様。この秋は羅臼岳でも極楽平のナナカマドを食べに来ていたヒグマが多くの登山者に目撃されていました。餌になるナナカマドの実もほぼ落ちて、稜線上のコケモモやガンコウランも食べられたのかずいぶん数が減っていました。樹林帯のミズナラなどのドングリはまだ青い状態です。この日は夏のハイシーズン並みの登山者が登っていましたが、鈴やヒグマ撃退スプレーを携行している方がとても少なかったです。サケを食べに海や川にいるので山は大丈夫、などという方がいますが、それは正しくありません。山にも来ていますから備えましょう。
(滝澤:JMGA登山ガイドステージIII)