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2020.3.22-23 知床岳

少ない雪と早い雪解けに今シーズンはベストなタイミングが計れなかった知床岳。ハイマツ漕ぎ覚悟で行ってきました。

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羅臼町相泊漁港内は流氷が詰まっていましたがウニ採りの漁船が氷をかき分けて出漁していました。カモイウンベ川までの番屋の前のコンブ干し場は雪が積もっていますが、ところどころ石が出てきています。

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高度を稼ぐと流氷の間の海面に国後島のルルイ岳や爺爺岳や写り込んでいるのが見えました。氷に囲まれた海面が鏡の役割を果たしてくれていたのでしょう。逆さ爺爺岳が消えるまでのわずかな時間、急傾斜で効かせるアイゼンの足の張りを忘れさせてもらいました。

台地上もそこに続く尾根も部分的にハイマツの緑が濃くなっています。今回はハイマツの上を通過できましたが、この先の暖気や雨が来るとどんどん迂回に次ぐ迂回で通過が難しくなるでしょう。

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昼となり風もない雪原を黒い影が頻繁に横切ります。自分の上を影が横切ると首をすくめてしまいます。見上げるとオジロワシやオオワシ、ワタリガラスが群れていました。

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いつもなら雪氷に覆われている知床岳山頂も手前からハイマツを漕ぎながら。

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オホーツク海の流氷も知床岬周辺にはまだ多く見られます。

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通常この時期なら山スキーはもちろんスノーシューでも日帰りで設定できるのですが、下見ついでにのんびりと一泊二日で。樹林帯まで下山してテント泊。

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国後島からの朝日を期待したのですが残念ながら島影は雲の中。それでも朝日に赤く輝く雪面が綺麗です。

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島影が見えるようになると流氷と海面に映る太陽の輝きを見て下山の足が止まります。

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カモイウンベ側右股を渡るためのスノーブリッチはあとわずかな幅しか残っていません。毎年ここが最後まで残るわけですが、上流も見てみましたがやはりここしか残っていませんでした。

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今回は行きも帰りもカモイウンベ川の渡渉は石を飛んですぐに渡れました。一段上がる部分の斜面は笹が出ていますが中途半端に雪が残っているので川側に転落しないように気をつけて。林内は積雪がありますが雪が少ない分細い沢型がうるさい状況。沢型などはすでに水が流れているものもあるので踏み抜きに注意が必要になっています。なんとも春の早い今シーズンです。

この冬のルートがあずましく使えるものこの先1-2週間といったところでしょうか。とはいえ、暖気や雨で一気にハイマツが跳ね上がりそうです。ハイマツ漕ぎも覚悟ということでガイドご依頼いただければ幸いです。

(滝澤:JMGA登山ガイドステージIII)