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2019.6.8 羅臼岳

例年よりひと月以上早く積雪がなくなっている羅臼岳ですが、ニノ肩雪田と山頂までの間には残雪があるので注意が必要です。

先日4日以降にウコンウツギが開花し始めました。山頂付近の日当たりの良い岩陰ではエゾツガザクラも。

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大沢の雪渓は第一の岩場の下部にわずかに残るだけですが、ニノ肩雪田とそれより上部の山頂までの間が残っています。

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ニノ肩雪田は夏道がほぼ出ていない状況。多くの方が登山道から斜めに登り始めていますが、滑落すると下部で雪面から頭を出している岩まで滑り落ちる危険を冒しています。

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今年は中断で角度が変わっていますが、まだ雪に埋まっている夏道に準じて奥まで進んでから直登したほうが傾斜は緩く、また、万一滑落しても下部に障害物はありません。登山道がすでに出ているあたりの土壌は雪解け水を含んで脆弱になっています。これからお花畑になるところですから踏まないように。そのためにも登るときは赤い線で示したようにまずは水平方向にトラバースしてから山頂方面に直登してください。

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トップの写真のように、ニノ方雪田より上部、山頂までの残雪は岩場に乗っているので、踏み抜くと岩の間に足を落とすことがあります。すでに付いているトレースが正しいとは限りません。大岩の上を通過しているトレースもあり、そこで踏み抜くと体がすっぽり落ちる場合があります。夏道がすでに出てきています。夏道が設定されている部分をたどれば大きく踏み抜くことはありません。

(滝澤:知床山考舎 代表)

 

「2019.6.8 羅臼岳」への2件のフィードバック

  1. 羅臼山の登山道雪渓についてお教えいただきたくお願いします。
    天候に問題がなければ6月18日に岩尾別コースから羅臼岳に登りたいと考えています。
    大沢雪渓はほとんど溶けているとのことですが、頂上までの雪が残る登山道は、軽アイゼンで大丈夫でしょうか。

    1. コメントありがとうございます。大沢の雪渓はもう無いと言って良いでしょう。ニノ肩雪田の雪渓は短距離ですからキックステップができれば大丈夫でしょう。日帰りであればその地点通過は昼になるので緩んでいる可能性が高いですね。気温が上がっていればザクザクです。逆に気温が低い場合はピッケルでも削れない日もありますが。

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