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2018.9.2-4 大雪山 旭岳〜愛別岳〜緑岳 縦走

諦めていた山頂や訪れていない風景を拾い集めたプライベートプラン。夢見た山頂は。。。

いつも興味深いリクエストいただくリピータのお二人。今回のメインは以前に強風であきらめざるを得なかったという「愛別岳」。痩せた岩脈の尾根は表大雪では異質の一峰といえるでしょう。春の芦別岳下山後から愛山渓温泉をルートに加えての計画を練って来ましたが、7月に台風で道路が流されて愛山渓まで不通に!山頂の到達と下山後の温泉の組み合わせも重要です(よね?)。
計画立案に悩みましたが、御鉢平一周で欠けているという間宮岳から北鎮分岐と小泉岳から緑岳も行きたい、というところに、もう一人の方は旭岳を登られたことのない。と、いうことで、今回の計画が完成しました。

第一日目、旭岳ロープウェイで姿見の池へ。青空に噴煙も映えていましたが、徐々に山頂は雲に覆われます。冷たい風も吹いてくる中、山頂では風もなく時に展望が広がりのんびり過ごします。裏旭への急傾斜のザレを下ります。ロープウェイ姿見の池駅や旭岳登山中に「裏旭の雪渓はなくなったので、水の確保はできない」とお二人の公的機関の方に言われ「そんな訳は無い、8月28日に通った時の量から考え5日間で無くなる規模の雪渓では無い」と反論したのですが、そのお二人は「見て来たので」と。

しかし、、、ありますよ、雪渓!登山道脇の雪渓も小さくなっていますがテントサイト直上の雪渓も雪も流れ出る水も豊富です。つめたり水をたっぷりと浄水器を通して補給して快適テント生活です。


第二日目、満天の星空から朝焼けの地面をみると霜柱が立っています。長時間の行動計画なので早出。テントサイトを後にするとトムラウシ山まで見通せ、お鉢平も全周見渡せます。北鎮分岐に到達してお一人の一つの目標、お鉢平一周が完成。


北鎮岳、鋸岳を経て比布岳に至り、愛別岳へのザレの急坂を下り大雪山では珍しい細い尾根に。難しくはないですが転倒しないように慎重に通過します。地質としては知床連山の硫黄山から中の廊下と同じように岩脈が残ったものでしょうか。

時々雲がかかりますが表大雪の山々やニセイカウシュッペ山、旭川方面の街並みを楽しめる山頂で日向ぼっこ。長年の宿題が終わりましたね。北鎮分岐まで戻り黒岳石室のテントサイトへ。石室もテントサイトも結構賑わっていました。ビールを買って祝杯をあげました。

第三日目、台風21号から変わる温帯低気圧、前線の通過で風が強くなりますから、その前に下山するために計画よりも早く朝焼けの出発。赤石川を渡ると雪渓が融けた縁から咲き始めたお花と紅葉が一緒に楽しめるました。北海岳では体が揺れるほどの強風。

白雲岳方面に下れば弱くなり、緑岳ではのんびりお茶。緑岳の標高は現在は2020mになっていますが、標柱の表示は2019m。来年の年賀状用に記念写真を撮影してました。大雪高原温泉に向けても第二、第一花畑でのんびり。周囲は紅葉が進んでいますが、雪田が融けたばかりなのでしょう、咲いたばかりのエゾコザクラも。高根ケ原の上を風で雲が走っているのを見ながら大雪高原温泉に下山。後片付けをしてたら雨も降り出して、ちょうどのタイミングでした。

登山自体はこれで終了で、お客様お二人は翌日5日に北海道を離れる計画でしたが、台風21号により帰る予定だった関西空港は被災して使えず、新千歳空港へ向かうJRも全道で不通。結局、苫小牧からフェリーで本州に戻り、新幹線で利用するのが最短時間で帰宅できるということで、選択しました。もし飛行機や新幹線を選択して道内にとどまっていたら9月6日の北海道胆振東部地震で身動きとれなくなっていたでしょう。これまでの豊富な旅行経験が移動手段の検討と決定につながっていました。
(滝澤:JMGA登山ガイドステージⅢ)

「2018.9.2-4 大雪山 旭岳〜愛別岳〜緑岳 縦走」への2件のフィードバック

  1. 楽しい山行と、激動の2日間を、日常の中で思い出しています。
    台風と地震をすり抜けて帰りましたが、北海道の惨状を見るにつけ、なんだか申し訳ない気持ちが湧き上がります。
    1日も早い復興をお祈りします。
    でも、ひと言だけ。
    締めくくりに温泉♨️は正しい❣️

  2. 厳し、楽し、旨し(岩浅弁)愛別の山行は、私にとっては、又々思い出深いものになりました。ナキウサギの声をバックミュージックに下った後の温泉は最高でした。最後の最後まで滝澤さんにはお世話になりました。又楽しいプランでご一緒出来ますように!!一日も早い地震の復興を願っています。

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