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2018.5.22 羅臼岳

例年より雪も少なく融雪も早いですが、岩尾別コースの行程の約半分は雪に覆われています。

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岩尾別登山口周辺はホテル地の涯がリニューアル工事中。木下小屋も6月中旬以降からの営業。トイレもまだ使えません。560m岩峰から650m岩峰の間に残雪。そして、弥三吉峠から弥三吉水までは断続的に登山道が出ています。弥三吉水も標柱や広場は出ているものの、沢筋の雪が踏み抜けそう。

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弥三吉水から極楽平の夏道は追えません。ところどころわかるものの、踏み抜きと寝ているヤブのため、残雪をつなげて歩きやすいところを進みます。仙人坂も急傾斜の雪壁です。現状では積雪・残雪期の地図読みやルート判断できない方は弥三吉水までと考えるべきでしょう。

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弥三吉水から極楽平、仙人坂、銀冷水そして大沢、とすべて雪の上の行動で、この日は仙人坂手前から12本爪アイゼンを装着。まだ朝日が差していなかった場所はキックステップが効きませんでした。冬囲いされた携帯トイレブースがあるので銀冷水の場所はわかりますが、登山道を追うことは一切できません。

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大沢は全面雪に覆われていますが、すでに第一の岩場右岸に亀裂が生じています。滑落すると大抵この亀裂に吸い込まれ露出した岩でケガをします。フォールラインを確認して上り下りを。

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羅臼平には雪はありません。岩清水までの登山道の途中に雪が詰まっている箇所があるものの問題なし。この日は岩清水を覆っていた氷がバラバラと落ちてきました。

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第二の肩雪田は斜面全体に付いています。登山道から雪田に出たら、数メートル西側(見上げて左側)の斜面下まで雪が伸びている箇所までトラバースしてから直登すれば、上部の登山道に繋がります。登山道からすぐ直登すると、この先、お花畑を踏み荒らすことになるのでやめてください。

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山頂直下の斜面も雪に覆われています。露出している石の周りは踏み抜きに注意。山頂は貸し切りで岩陰で風を避ければポカポカ陽気。知床連山は硫黄山から先の知床岳まで、半島基部はすっかり湖面の空いた羅臼湖、遠音別岳、海別岳、斜里岳まで見えました。

この時期は登山者はとても少なく、1日1〜2パーティいるかいないか。静かな残雪期の羅臼岳はいかがですか?

(滝澤:JMGA登山ガイドステージⅢ)


 

大沢の第一の岩場の雪渓の亀裂をはじめ、それ以外に複数の亀裂が走っています。これらの亀裂、例年よりも多いような気がします。これから降雨や高温による急速な融雪で雪渓の上を水が流れた場合、これらの亀裂から流れ込んで土壌の流出がおきたシーズンがあったので、観察が必要でしょう。


 

羅臼岳は6月中旬までは残雪期のため、地図読みやルート判断が必要になります。それ以降も雪渓は岩尾別コース大沢は7月中旬あたりまで、羅臼温泉コースの屏風岩は8月まで残ります。