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2018.5.16-18 芦別岳 ユーフレ沢本谷

どうしても登りたい!お客様のリクエストで残雪の芦別岳ユーフレ沢本谷へ。いつかはユーフレ沢本谷を、と思いを巡らしていましたが、年齢を重ね、お体にも不安のお客様。時間や行動に余裕を持たせて計画を立てました。通常日帰りか1泊2日のところ2泊3日で設定です。

しかし、旧道の沢添いの斜面の上り下り、さらに三段の滝手前の丸太渡りに一苦労。計画より時間がかかりました。さらに夜半からはユーフレ小屋の屋根を断続的に雨が叩きます。本谷は無理かなぁ、と弱気に。

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朝になると時折日差しがあります。ゴルジュが開いていて越えられなければ諦めることで本谷へ。早い雪解けに雪渓はあちらこちら口を開けて濁った流れが音を立てています。

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ゴルジュも脇が開いて角度の変わる部分で折れていましたが、辛うじて通過。念願の本谷にお客様のテンションは上がります。

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インゼルまでは日差しもあり谷の中の景色も楽しめましたが、もっと白い雪渓を期待していたお客様は残念そう。傾斜も急になり雨とガスに包まれると、登りに専念していました。

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本谷を上り詰めた途端です。青空に芦別岳山頂の岩峰が鮮やかに浮かび上がりました。雲海の上に出たのです。山頂からは360度展望が広がり、雲も晴れていきます。近くの十勝連峰や大雪山はもちろん、夕張岳、日高山脈も姿を見せてくれました。

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計画を新道を下山することに変更する旨、緊急連絡先などに通知して下山開始。急な雪面を降ります。雪は腐っていてアイゼンは不要でしたが以前はこれくらい平気だった急傾斜が怖いとおっしゃいます。

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雲峰山から熊の沼にはまだまだ雪が残り、鶯谷の分岐から下部も結構残っていました。日没前には下山できると踏んでの計画変更でしたが、30分のヘッドランプ行動になってしまいました。

以前ならもっと歩けた、雪の斜面なら走って降りた、薮や倒木を越えるのは苦もなかった、、、加齢により視力、聴力、嗅覚、味覚、皮膚感覚とともにバランスも低下します。これらの低下は防げませんし鍛えることもできません。筋力は若い頃と同じとはいきませんが維持以上に鍛えることができます。

今回のお客様も昨年心臓にペースメーカーを入れての挑戦でした※。憧れの山。自分だけでは難しくなってしまった時、知床山考舎に声をお掛けください。状況に合わせたガイドはもちろんですが、トレーニングなどのアドバイスができるかもしれません。

(滝澤:JMGA登山ガイドステージⅢ)

(※本人から担当医師に登山の可否について確認をお願いしています)

「2018.5.16-18 芦別岳 ユーフレ沢本谷」への2件のフィードバック

  1. 日常に戻り、ユーフレ沢も遠い事に思えます。
    降りが何であんなに怖かったのか、わかりません。
    一度ダメだと思うとダメなものですね。
    これ以上にはならないので、自分なりに楽しんでいく
    つもりです。
    5時間位歩いて、雪の中のテント生活なんか いいな!

    1. 残念ながらバランス感覚は年齢とともに低下してしまいます。雪の上を歩くのはそちらでは日常ではないので、なおさらかもしれません。とはいえ、登山道に出てからは安定して長時間歩けたのですから、大丈夫ですよ!
      冬のグランピング、企画してみますね。

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