昨年は日帰りで登りはじめたものの中腹で時間切れとなったクライアント。今回は友人をお誘いいただいてテント泊で挑みます。
1日目は樹林帯最上部標高700m付近をキャンプ地に設定したので10時を過ぎての入山で余裕。天候は回復傾向ですが、山には雲が張り付き造林地の森は霧氷状態です。スノーモービルのトレースは途中まで。そこからはスノーシューで膝下ラッセル。
キャンプ地に着く頃には青空が広がり、夕焼けを楽しみました。今回は冬山テント初体験のクライアントもいらっしゃいましたので内張やマットも多めに用意、快適に過ごしていただけたかな?
2日目は朝から快晴無風。オホーツク海の流氷や小海別岳、標高を上げると斜里岳や阿寒の山々まで見渡せます。
ゆっくりペースで北陵に登ると知床半島先端方向への展望も広がります。羅臼に回り込んだ流氷の向こうには国後島も見えています。
二年越しの願いが叶い山頂でガッツポーズ!
この日は天気も雪質も最高で多くの登山者がスノーシューやスキーを楽しんでいました。
北陵と山頂で冷たい風を受けた以外は快適。登りの半分以下の時間で下山は快調。
キャンプ地にデポジットした宿泊装備は野生動物に荒らされないように木から吊るしておきました。こんな時にツリーイングの技術と装備は便利。
前日は曇りで麓からの姿を見ていなかったクライアント。今日はずっと山容が楽しめます。下山してからも夕日に赤く染まる海別岳を写真に収めていました。
さて、次はクワウンナイ川か芦別岳本谷か、クライアントの挑戦は続きます。
(滝澤)
ピーチが一時間遅れた為、28日夜遅く、家に到着、夢のような非日常から日常に戻って来ました。
今回スノーシューを着けて歩いたり、厳冬期の山中でのテント泊など、初めての経験でした。寒いのがとても苦手なので、これでもか位の防寒具を着込みシュラフは二重にしてツタンカーメン状態で寝ました。テントの装備を配慮していただいたお陰で、思ったよりも暖かく快適なキャビン・タッキーでした。長い登り坂では自然が創り出した美しい雪の芸術品に癒され、元気を貰い、山頂直下のぴかっと尖った真白な北領に感動!!この時期でしか観ることが出来ない、もうひとつの山の姿を見せて頂いた気がしました。誘って戴いた友人と滝沢さんに感謝!!です。心の宝物がひとつ増えたような心境です。有難うございました、そして、お世話になりました。
長い移動お疲れさまでした。今回の海別岳は天候に恵まれてテント泊の山行として最高だったと思っています。知床や北海道の山々は日帰りからテント泊といろいろ楽しめますから、ぜひ挑戦を。靴も新調されたことですし(^^)。その際はお声がけいただければ幸いです。
(滝澤)
今回、私を誘って下さった、ユニークな山行プランナーである友人が、なんで冬の山に拘るのかが、少しだけ理解できた気がしました。寒くて背負う荷も重い分、それをクリアーした人にしか味わえないものが確かにあると。
ホント、買ったばかりの靴を無駄にしないように、山の話を始めると夢中になる少女のような友人を見習い、行ける時は又ついて行きたいと思っています。その時は又宜しくお願いします。因みに帰りの電車で残った赤ワイン一本はすぐに空っぽになりました。テントの中の続きの様でした。
(^^)b