登山口まで車を乗り入れできる最後の時期。いつもなら雪はあっても快適に山頂にたどり着くのですが、今回はクラストした積雪で途中までとなりました。
斜里町三井地区から入る林道も積雪になってきました。登山口に向かって標高が上がるにつれて轍がひどくなり普通乗用車では腹をする状態。ハンドルも取られます。
玉石沢から積雪。雪の上につけられた動物たちの足跡を楽しみながら標高を上げていくと、積雪も増えていきます。
ダケカンバやナナカマドについた氷も風に揺れてパラパラと降ってきます。
途中までは珍しく先行者がいたのでトレースいただきましたが歩幅が合わず。。。積雪は60cmほどですが硬いクラストでラッセルしようにも高さがあるところを膝で割ろうにも割れず、上に乗ったら踏み抜く、というモモ上げの繰り返しです。
海別岳も知床連山も白くなっていますが、斜里平野は積雪がなく収穫の終わった畑や葉の落ちた木々の黒や茶色系の単色とのコントラストが冬らしくなっています。
ガマ岩にも雪が積もっています。もう少しで雪に包まれて冬眠されることでしょう。
この日はもう少し上まで登っておしまい。急傾斜地ではクラストが板状になって崩落してくる状態でしたから。開けた面でこのまま上積されるのもちょっと怖いですが、この後はすぐに気温も上がるので雪質も変わるでしょう。
三井コース登山口への車両での到達はそろそろ諦めてくださいね。清里コース清岳荘への道道も11月4日に冬期間通行止めになっています(2017年開通予定6月1日)。林道に無理して突入しないように。
完全に冬山のシーズンです。斜里岳山頂へはアイゼン、ピッケルが必要ですよ。
(滝澤)