カムイワッカ湯の滝から奥にある硫黄山登山口への通行が9月25日で今シーズンは終了することから知床連山が縦走できるのはこの日まで。冬仕舞いの作業を行ってきました。
知床山考舎は平成28年度知床世界自然遺産地域における知床連山登山道管理業務を環境省より受注し作業しています。25日で道道知床公園線の特例利用が終了することで実質的に登山道を利用しての縦走登山シーズンも終了することからガイドロープの解除などの作業を行ってきました。
秋晴れの爽やかな天気。羅臼側は雲に覆われていますが、硫黄山からは知床岳も見えていました。
ロープの片付けやペイントなどの作業をしながら腰を伸ばすとナナカマドの葉もすっかり落ちて赤い身が目立つように。
シレトコスミレもすっかり紅葉?黄葉?
25日は硫黄山周辺の作業を行って終了。第一火口でテント泊です。
雪渓はまだ残っており陽がある間は水の心配はありません。この日は気温が高く夜も流れていましたが、例年なら夕方から翌朝までは寒くて水が止まる時期です。
二日目の26日は一気に二ツ池まで移動。ここでもロープの片付けを行い、オッカバケ岳周辺の整備を行いました。
秋の色が目に鮮やかで作業の手を休めること度々でしたが、秋の実りを享受している方の落し物もあちらこちらに。
早朝から移動しながら作業して、気がつけばサシルイ岳から夕焼けの羅臼岳が見えていました。暗くなる前に三ッ峰テントサイトに到着してテント泊です。
第三日目の27日。前日、前々日といずれのテントサイトも貸し切りで満天の星空を満喫。この日の朝は朝焼けが綺麗でした。
一日かけて三ッ峰テントサイトなどの整備作業。土砂で埋まっていた水場も手を入れてみましたよ。この日はパイプからの流水はさすがにもうありませんでしたが、見た目澄んだ水が染み出してきて十二分に汲むことができました。秋としては恵まれた状況でした。
第四日目の28日。三ッ峰の整備を行いつつ下山に向かいます。写真のように風の中に羅臼岳も見えてきたこの直後、ガスに包まれて視界も30mほどになり雨にたたかれました。予定していた作業は全て終わっていたので良かったです。雨の中でははかいかないですからね。
知床山考舎は登山道整備など調査・研究、その他の役務の提供等に関して、一般競争参加の全省庁統一資格取得しています。等級はDなので小規模ですがお役に立てることがあるかもしれません。お気軽にお問い合わせください。
(滝澤)