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2016.7.13 羅臼岳

ガスの登山口から登りはじめましたが大沢を登りきる頃には青空がのぞきはじめました。山頂からは雲海に浮かぶ国後島の山並みが望めました。

ヒグマの心配をしていたお客さまですが、登山口への移動の車中から道路を横断する個体を目撃。本当に知床には普通にいるんだ、ということで納得。漠然とした心配から具体的な対策に気持ちが切り替えられたと思います。登山中は出会うことはありませんでしたね。

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雪渓は大沢入口から第一の岩場下までと、第二の岩場上から羅臼平入口までは連続してありますが、この区間は傾斜は緩いのでキックステップで対処可能。すでに露出している登山道の乗り降り地点を考えた行動が必要です。すでに付いているトレースを辿っていくと、雪を踏み抜いたり、雪解けで脆弱になっているお花畑になるはずの土壌を崩してしまうことがあります。行き先を確認して、必要に応じて自分でステップを切りましょう。すでにロープ展開している場所ではロープをまたいで路外に出ないこと。

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第二の肩の雪田は下部の水平部分の登山道が露出したので、ほぼ夏道に合わせて上り下りするべきです。垂直部分はまだ雪に覆われていますが、先に雪解けして露出した登山道法面などの土壌に足をかけないようにしてほしいものです。

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羅臼平では一昨日は咲いていなかったチシマノキンバイソウが開花して黄色が鮮やか。岩清水からはイワブクロやチシマクモマグサも咲き、各種ツガザクラが山頂近くまで咲いて登りのアルバイトも楽しい時期です。

(滝澤)