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2016.6.28-29 富良野岳〜十勝岳〜美瑛岳

リピーターのお客様と原始ケ原から富良野岳、十勝岳、美瑛岳とのんびり縦走の二日間。お花を楽しみました。


森の中の登山道から一段上がると景色は一変、湿原が広がります。足元のヒメシャクナゲやモウセンゴケの小さな植物たちを見ながら進むとなんだかこちらも小さくなったような気がします。


富良野岳のザラザラの登りはメアカンキンバイやチングルマに助けられながら。遠くに夕張岳や芦別岳も見えます。


原始ケ原から誰にも会わずに登ってきましたが富良野岳山頂は人がいっぱい。にぎやかですが、富良野岳稜線分岐からは行き交う人は少なくなり、咲き始めたエゾツガザクラやミネズオウを見ながら進みます。三峰山、上富良野岳、上ホロカメットク山を越えて一日目は終了です。


にぎわっていた上ホロ避難小屋・野営指定地にニペソツ山など東大雪の山々の横から朝日が昇ります。


十勝岳山頂への昇りは火山ガスを含んで酸っぱい空気が喉に貼りつくようです。山頂は快晴。昨日通ってきた富良野岳方面の稜線や、昨年縦走したトムラウシ山も見えて見る角度による山の姿の違いを楽しんでいました。


噴火によるいかにも火山という地形を美瑛岳方面に進みます。十勝岳に流水と風で穿たれた地形はスケールが大きな前衛芸術のようです。


大きく回り込むように美瑛岳に。山頂到着時は雲に包まれていましたが、のんびりしていると晴天に。オプタテシケ山に思いが募ります。


美瑛富士分岐はお花畑。癒されます。ハイマツや沢型に残る雪渓を通過しながら途中途中のお花は稜線上とは違いがあり、環境の違いを感じます。


急坂を降りてポンピの沢を渡ります。そこからこれまで通ってきた山々の裾を逆にたどるように望岳台へ。エゾコザクラなど雪田の植物から、避難小屋が近くなるとイソツツジなど火山の土壌を好む植物へと移り変わっていくのを楽しみながら、縦走を終えました。

使用した携帯トイレは白金温泉の回収ボックスで処理させていただきました。


昨年は旭岳〜トムラウシ山縦走、今回は富良野岳〜美瑛岳を縦走したので、オプタテシケ山など中間の部分をつなぐのが楽しみですね。

大雪山や十勝連峰などの縦走は知床の山をガイドさせていただいたことのあるお客様のプライベートプランとして計画させていただいています。まずは知床の山をいっしょに登りましょう。お気軽にご相談ください。

(滝澤)