4月26日に冬期間の通行止めから目覚めた知床横断道路。28日になりましたが、天頂山から羅臼湖を回ってきました。
今日は良い天気、と喜び勇んで車を走らせていくと尾根を越えて雲が湧いてきました。知床峠に着くと雲の中。天頂山に向かって登っていきますが視界は05-20m程度で、ホワイトアウトナビゲーション。
勝手知ったるフィールドなのでC火口までは問題無し。知床でももっとも美しい景色と言えるC火口湖ですが、水面はまだ出ていませんでした。気温が上がれば氷の上に水が溜まって綺麗な青になるでしょう。
積雪は少なくヤブやハイマツがすでに立ち上がってきています。積雪が少ない分吹き溜まりが顕著で、傾斜が急になっている雪の斜面が多いです。D-E火口や天頂山から火口列副列内の内壁は結構急です。もっともこの日は視界がなくて全体を見通せませんでしたが。。。
視界がないと、斜面を上がっているんだか下っているんだか天地の感覚が混乱してきますが、地図とコンパス、高度計でナビゲーションしながら羅臼湖に到着。火口列の尾根から降りるところで10m幅でハイマツ漕ぎでした。
羅臼湖に到着してしばらくすると視界が効くようになってきました。見える範囲では羅臼湖もまだ水面は出ていませんでした。湖面がある位置までスキーやスノーシューのトレースが伸びていましたね。
いつもいち早く水面が現れる五の沼。まだまだ積雪があるので遊歩道ではなく行動しやすいルート取りが可能。遊歩道とは反対側の湖畔を歩くことができるのもこの時期のお楽しみです。
羅臼湖入口に降りると雲の下に降りたことがよくわかりました。国後島がすっきりと見えています。道端のフキノトウや人力で除雪された急傾斜地の法面などを見ながら知床峠まで歩いて30分で戻りました。
ゴールデンウィークから6月上旬までの残雪期は知床峠周辺は夏には楽しむことができないフィールドが広がっていますよ。知床山考舎にお問い合わせ頂ければ、雪の具合などに応じてプランニングさせていただきます。
(滝澤)
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