ここのところ雲間から姿を見せると白くなっている斜里岳。平野部でも霜が降りた16日は清里コースの沢の中は薄氷が張っていました。
最初の渡渉点の岩がすでに凍っています。一見乾いているように見える石もうす〜く氷っていて滑ります。流れの中で水をかぶっている石は当然凍っていないので、靴底一枚流れの中にあるような石を選んで登って行きましたが、下二股から旧道に入って見晴の滝まで来ると飛沫がかかっている流れの縁はしっかりと氷が張り付いています。
こんなこともあろうかとヘルメットかぶってピッケル持ってきていたので、氷を処理しながらの行動になりました。上二股から上に進むと木々にはエビの尻尾がついて真っ白でした。
馬の背まで登れば摩周岳や川湯硫黄山、阿寒の山々が、もちろん知床連山や国後島も、そして朝のうちは大雪の山々が白く見えていました。秋から初冬の澄んだ空気のためでしょう、摩周湖や屈斜路湖、濤沸湖などの湖面がはっきりとわかります。
上二股から上部を白く覆っていたエビの尻尾も、沢の中の氷も、昼には無くなりましたが、午後になっても新道の日陰部分では霜柱が残っていました。だんだんと凍りついている時間が長くなっていきます。
台風23号から変わった温帯低気圧の被害を受けて清岳荘までの道路が10月8日から通行止めになっていましたが16日に開通。沢の中も被害を受けていてずいぶんと流れが変わっている箇所がありました。それ以前に付けられているピンクの標識テープと現状が合わない箇所があるので先々を確認しながら行動してくださいね。
(滝澤)