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2014.11.6-9 野外・災害救急法 受講

数日または数週間におよぶ登山など過酷な環境や状況下での救急法の講習会 Wilderness Advanced First Aidアドバンスコースを受講してきました。

もし羅臼岳山頂でケガ人が出た時、何をすべきか?

ヘリコプターを要請すれば2時間以内には収容してもらえる可能性もありますが、悪天候なら飛んできてもらえません。通常のコースタイムだって往復7時間以上かかるところを救助隊に登ってきてもらい、安全に下山、病院に搬送してもらうとなると、多くの人員と資材、そして長い時間がかかります。その間、救命処置や応急手当、ケアや搬送、など、確認や処置、計画と実行を、限られて資材を使って、次々に、そして長時間にわたって行なっていくことになります。

幸いこのような状況になったことはない訳ですが、想定していたとしても訓練していないことはできないと考え、2012年3月に最初に受講、今回は3年間の有効期限にあわせて受講しました。野外でのシミュレーションでは、二回目だというのに、学んだことを頭から引き出せず、体もなかなか動きません。順を追っての確認を落ち着いて行なうという基本的なことを再確認しました。事故を起こさない、傷病者を出さない努力を今後も続けていきます。

一般的な講習では救急車等や病院にすぐに引継ぐことができることを前提とした救急法や応急手当が多いですが、今回の講習会を行なっている一般社団法人ウィルダネス メディカル アソシエイツ ジャパン(WMAJ)では、野外や災害時等、容易に医療機関に引継ぐことができない状況下での救急救命、応急手当、搬送などの計画や実施を包括的に学ぶことができるコースが用意されています。興味をお持ちの方はこちらのリンクからどうぞ。

http://wildmed.or.jp

(滝澤)