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2026.7.9 羅臼岳 岩尾別コース(登山口閉鎖)

登山道管理作業で入山していたところ、ヒグマ事故案件が発生したため登山者の誘導などを行いました。

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まずは残雪の状況ですが、大沢最下部の緩傾斜、一ノ肩雪田の急傾斜に雪が残っています。いずれもキックステップで処理可能ですが、一ノ肩雪田は急傾斜なので各自の技術に応じて装備など用意した方が良いでしょう。

環境省の登山道管理作業で入山したところ、早い時間で下山してくる方が。聞けば大沢最上部〜羅臼平入口付近でヒグマが動かないので下山してきたとのこと。ヒグマ対策窓口にその情報を連絡して、他に入山している方への情報提供や下山してくる方から追加情報の聞き取りを行いました。

登山者は次の4パターンになりました。

  1. 一番早い時間では、ヒグマの情報や姿もないので通過した
  2. 次の時間帯では、ヒグマの姿があり引き返した
  3. 姿は見ていないが、引き返してくる登山者からヒグマの情報を得た時点で引き返した
  4. それより遅い時間で、引き返してくる登山者からヒグマの情報を得て、そこに至ったがヒグマの姿ないので通過した

それぞれの登山者が判断した結果、この羅臼平入口付近では問題は発生しませんでした。入山者数の確認や下山の状況などについてヒグマ対策窓口とやりとりしてこの件が終了した直後でした。

オホーツク展望付近で登山者がヒグマに追いかけられて撃退スプレーを噴射したという情報があったので登山者の足止めができないか、と連絡を受けました。

先の羅臼平入口付近での案件で入山状況を掌握できていたので、登山者に弥三吉水で待機するようお願いしながら急ぎ下山していきましたが、追いつけなかった方もいました。弥三吉水からさらに下まで追いかけましたが、事故現場に近寄ることで二次災害を発生させないため650m岩峰までとして引き返しました。その後は弥三吉水で下山してくる登山者を留めて地上と情報のやり取りを続け、関係者が現状確認しながら到着するのを待ちました。下山は最初に連絡を受けてから3時間半後となりました。

登山口はすでに「レベル4 極めて危険 登山口閉鎖」となりロープで閉鎖も完了していました。入下山者に漏れがないかどうかの確認のため、周辺に駐車してある車と下山者の突合が行われたため、下山してもすぐに移動開始にならない方もいらっしゃいました。滝澤は駐車車両に登山計画書を見えるように置いてあるので、この手間はありませんでした。

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7月5日に永い閉鎖から解除になったばかりですが、事案発生時の関係機関による対応のシミュレーションが足りていない、と感じました。登山者の動きの予測や考え方についても想像力が足りていない、現状では関係機関の都合の良い希望だけで成り立っているシステムともいえるでしょう。登山者の要望を取り入れられるよう、現状では行政機関と知床財団だけで構成されている構成に、山岳関係者をアドバイザーに加えることを望みます。

なお、今回の事故案件と登山口の状況については「知床のヒグマ」で確認してください。

https://brownbear.shiretoko.or.jp/

(滝澤:知床山考舎 代表)