雪解けもすすんで旧道のスノーブリッジが残るのもわずかに。馬の背にはしっかり雪が残っています。
登山口の清岳荘はまだ今シーズンの営業前なのでトイレも開いていません。トイレは移動前に済ませるか携帯トイレなどの利用を。この日は気温も上昇して融雪も進みましたが、沢の水量自体はこの時期としては順当。完全に靴を濡らさずに歩くのは難しいですが、水没するような水量ではありませんでした。
登山口から下二股まではスノーブリッジはなくなりましたが、仙人洞上流に片持ち梁(スノーブリッジの片側だけ残った状態)があるので渡渉地点、倒壊に注意。
下二股から上二股は順調に融けてくれて、例年大きく残る万丈ノ滝下流部のスノーブリッジも真ん中は切れています。片持ち梁になっているので倒壊やラントクルフトに落ちないように。
見晴ノ滝下流部は大きなスノーブリッジが残っています。高さがありますから踏み抜かないよう通過位置に注意。
霊華ノ滝と龍神ノ滝を見るこの位置からの写真はほぼ毎年撮影しているので、ブログの過去記事で残雪の状況などわかると思います。
標高1200m付近から雪渓が残っています。こちらは高さはありませんが融雪が進むと踏み抜いて流れに足を落としやすくなります。雪渓は一旦なくなりますが、上二股から胸突八丁登り口まではまた雪渓に。
胸突八丁は途中まで登山道が出ていますが、馬の背に登る傾斜が強くなる手前から雪渓が続きます。この日はキックステップで楽々、下山時もグリセードで楽々。
馬の背の北東側は切り立った状態で雪が残っています。馬の背から一段上がって山頂方面に向かって雪が残っていますが、数日もすれば登山道を追えるようになるでしょう。
新道は龍神ノ池の連絡路は雪渓。そこから新道へ上がるルートも雪渓になっています。ガスの日などは登山道の出入口を見逃さないように。
新道の尾根はキバナシャクナゲが咲いていて、まだサクラも残っていたました。熊見峠から下二股は残雪が残るは一箇所でそれも数日待たず無くなるでしょう。
雪の上で行動するためにアイゼンを装着している方は雪の上でだけで使用するように。装着したまま登山道を歩くと土を耕すことになり土壌が流失します。
(滝澤:JMGA登山ガイドステージIII)
詳細かつ丁寧な報告をいつもありがとうございます。近日中に写真撮影に行って来ます。