火口湖が美しい天頂山。水面の広がった羅臼湖も見えてました。
例年より雪が多めとはいえ風向きに違いがあるのか積雪の具合がちょっと違いが。抜けるのに苦労がなかったヤブがふさがっている代わりに、早々に大きく陥没する沢筋がたっぷり雪が詰まっていたり。天頂山A、B火口はまだ水も上がっていませんが、もっとも美しいC火口は湖岸のヤブも立ち上がっています。
E火口も水がたまっています。天頂山山頂へはハイマツ漕ぎとなるので、今日はすぐ手前まで。
この日は気温も20度Cを超えていて羅臼湖や知西別岳が見ながら薄着でのんびり。
沢筋をグリセードで下山していたらヒグマ親子とすれ違い。地形とヤブでお互いに姿が見えず、雪の上でこちらの足音もなく、グリセードでスピードも出ていた、という状況で10mの距離ですれ違い。ヒグマはヤブの中に飛び込みガプガプと口を鳴らして威嚇、こちらは振り返りカウンターアソールトを抜いた状態で距離を取るように移動。こども2頭を連れて離れていってくれました。知床峠で今シーズンよく目撃されている親子かもしれません。
(滝澤:JMGA登山ガイドステージIII)