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2025.4.5-6 HMSCA登山総合研修会

北海道山岳・スポーツクライミング連盟(HMSCA)の登山総合研修会で講師。「命をつなぐリレー〜レスキューチームへの円滑な引き継ぎのために」として遭難時の対応についてお伝えしました。

国立日高青少年自然の家での開催。昨年も遭難事故発生時の対処などを時系列でその時々に起きていることやするべきことをお伝えしました。今回はその中から警察や消防、組織に救助を求めたる際に必要な情報や、使用される機材等について。

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道内各地から山岳会や個人会員まで様々な方々が参加されていたので、山岳コーチ(スポーツ指導員)や夏山リーダーなどの資格でグループ分けしてディスカッションしてもらいました。資格のレベルが上位なほど想定や行動の選択肢の情報量は多くなりましたが、どのグループも基本的な部分は押さえられていました。

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警察や消防に救助要請などした場合はGPSの位置情報を伝えるように言われるので、スマートフォンによる情報を取得する方法を確認。多くの方が地図アプリを利用していたので、そこで情報は得られるのですが、どのように伝えるのか、緯度経度の読み方を知らない、という方が少なからずいました。

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組織的な救助ではスケッドストレッチャーの使用や低体温パッケージなどがされるので、それを実際にやってみました。実際の現場では自分たちがそれらをやることはない訳ですが、装備や器具類、構造や手順を知っておくことで、救助隊が到着するまでの準備などができるはずです。

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二日目は日勝峠から労山熊見山へ。山スキーとスノーシューのグループ別行動。山頂からは十勝連峰から東大雪の山々を見渡すことができました。

(滝澤:JMSCA山岳コーチ2)