登山道管理のために知床連山を硫黄山側から縦走。縦走路は冬仕舞いです。
知床山考舎は2024年度の知床連山の登山道の管理業務を請けて作業をしています。今回はカムイワッカ湯の滝に通じる道道知床公園線の通行止めで硫黄山登山口も使えなくなるので、それに合わせて硫黄山日帰りルートと縦走路の冬仕舞いです。
初日9月28日は終日雨。普段は流れのない硫黄川の真ん中を歩いていくのですが、結構な勢いで水が流れていました。尾根大岩からは風雨が強くなったので、この日は資材の荷揚げのみ。第一火口のテントサイトでC1
二日目9月29日も朝のうち雨でしたが8時を過ぎてからは快晴に。昨日できなかった作業を終わらせるために硫黄山へ。第一火口の雪渓は本当に少ししか残っていません。
オホーツク海や平野部は暑い雲の下ですが、山の上は強い日差しで濡れていた服や装備はすべて乾きました。
二日目も第一火口のテントサイトに。中の廊下は夕陽に染まっていき、夜は満天の星となりました。
三日目9月30日の朝は冷え込んで高山植物群落に霜が。。。
この日は縦走しながら各地で作業。良い天気に国後島もはっきりと見えます。
一昨日あれだけ降った雨でしたが、二ッ池の天の池を潤すには足りなかったようです。
オッカバケ岳から向かう先を望めば、連山の各コルを羅臼側から雲が抜けてきました。サシルイ岳に登ると強風とガス。三ッ峰テントサイトでテントを設営して潜り込んだら雨になりました。予定していた作業は明日に順延。
四日目10月1日。早朝から作業したいのですが雨が止まず、寝袋の中でジリジリしていましたが、7時に雲が流れ去ると快晴に。予定していた時間を超過しましたが作業を終えて下山開始。ダケカンバやカエデ類の葉もすっかり黄色くなり、落ち始めていました。
道道知床公園線の知床五湖からカムイワッカ湯の滝まではは10月1日11時に工事のために通行止めになり、そのまま冬期通行止めになりました。硫黄山登山口は利用できません。また、岩尾別登山口の木下小屋も10月1日に今シーズンの営業を終了しています。秋になり日没も早くなっていますので登山計画書作成時は入下山の時間やヘッドランプなどの装備の確認を!
(滝澤:知床山考舎 代表)