お盆休み終盤だったためか台風の影響を考えて計画を変更した方がいたためか、人が少なくあずましい大雪山縦走でした。
第一日目は姿見からスタート。旭岳ロープウェイで雲の中抜けると姿見駅からは青空が広がってきました。
多くの人で賑わう旭岳山頂から裏旭に降り間宮岳分岐に。間宮岳にちょっとピストン。
北海岳から白雲岳避難小屋へ。雲が増えてきましたがナキウサギの鳴き声を聞きながら進みます。
混雑を予想した白雲岳避難小屋でしたが、テントサイトも避難小屋もスカスカ。テントは我々が2張りの他3張りでしたし、小屋には10名ほどでした。
第二日目は曇り。高根ヶ原はガスで行き先が見えません。
それでも時間ととともにガスは抜けてきて、展望も広がってきました。
忠別岳からは青空も広がってきて五色岳から化雲岳のお花畑の間の木道からの広さを感じる景色も楽しめました。
ヒサゴ沼分岐からは雨に。ヒサゴ沼避難小屋のテントサイトはドロドロになってしまいますが、翌朝も雨を見込んでいましたので、できれば小屋に入りたいもの。ここまでにすれ違った登山者の情報では昨晩はテントが20張り程度あったとのことでしたが、、、空いていました。テントサイトには1名1張り、小屋の中は一階に6名、二階に私たち3名でした。
第三日目は予想どおり雨。幸い気温は高めで風も思ったより強くなかったので順調に進みますが、木道は濡れていて滑りやすくなっていました。
日本庭園を抜けロックガーデンを登る頃から青空が広がってきました。北沼でトムラウシ山の姿がばっちり。タイミングもばっちりです。
トムラウシ山山頂は登山者が入れ替わり立ち替わり。ここまでの静寂がうそのよう。西側は雲で遠望できませんでしたが、東側は五色平や沼ノ原、東大雪の山々が望めました。
朝の雨にトムラウシ公園やカムイ天上の登山道のぬかるみを警戒していましたが、回復した天候でほぼ乾いていて快調に下山できました。
ガスや雲で展望が効かなかったらもう一度挑戦しなければならないかも、とおっしゃっていたお客様でしたが、要所々々でしっかりと展望があったので、新しい景色を見る計画を考えていきましょう!
(滝澤:JMGA登山ガイドステージIII)
岳人の憧れ、大雪山の縦走。その一端に触れさせて頂き、内地には無いスケールの大きさに感動したと同時に自分達の力量の無さを痛感させられました。苦労して辿り着いたトムラウシ山頂からの雄大な景色は今でも忘れる事ができません。
来年はどこをガイドしていただこうかとあれこれ考えるのも楽しいです。ありがとうございました、またよろしくお願いいたします。