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2024.4.27 斜里岳 三井ルート

はやいはやい雪解けで雰囲気は一ヶ月も後のような斜里岳です。

弊社伊藤ガイドが3日前の4月24日に登った時は、林道は雪があって防鹿柵ゲートまでしか入れずに、そこから三井登山口までヤブ漕ぎしていますが、27日はかなり上まで乗り入れられます。もっとも林道上には倒木や落枝が結構あり、道脇に移動させながらでしたが。登山口まで残り1200mは林道上に断続的に雪が残り車両で通過は難しいと判断しましたが、5月上旬には雪はなくなることでしょう。雪がなくなっても毎年路盤が掘れて慎重に通行しなければならない場所があるので、積雪が薄そうだからと突っ込むのはおすすめしません。

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この日は玉石沢の途中からスノーシューを履きましたが踏み抜くことも多く、足の怪我に注意が必要です。玉石沢出合は標識などが出ているので見落とすことはないでしょう。

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沢出合から尾根が顕著になるまでは夏道は出ておらず、どこでも歩くことができる状態。尾根上になるにしたがいヤブがうるさくなっていきます。夏道がわかっている方ならそれをたどるのが一番通過しやすくなっています。

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ハイマツ帯も立ち上がりはじめて迂回が難しくなりつつあります。24日に伊藤ガイドらがアイゼンを履いて慎重に行動した北側斜面の雪も27日は腐っていて、標高1350mを越えて岩稜の登山道はほぼ出ています。

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この日は良い天気だったのですが黄砂もあったのか霞んでいて、西は藻琴山まで見えずに江鳶山まで、北の斜里市街地は見えてもオホーツク海は何となく、東は海別岳までしか見えませんでした。

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東斜里岳や南斜里岳の稜線もハイマツが立ち上がって、今年のゴールデンウィークは楽しめそうにないですね。馬の背から斜里岳山頂までの尾根筋の雪も少なめです。

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この日27日は私は標高1300mまではスノーシューで、山頂まではツボ足でアイゼンなしで行動しましたが、以降も降雪や低温で凍りつくことがあるでしょう。直前の天候も含めて情報収集して装備の選択をするようにしましょう。

(滝澤:JMGA登山ガイドステージIII)