本格的な冬山登山はもう無理だけど雪山でのんびり過ごしたい、というリクエストにお応えして。
毎年北海道各地の山にご一緒してきたお客さまから、冬山登山はもう無理だけど雪山でのんびり過ごしたいというリクエストが。実は昨年も挑戦したのですが、登る前のアクシデントで断念していました。今回は一週間のプライベートガイドで再挑戦です。
自分の荷物は自分で背負う、ゆっくりでも着実に歩く、を実践して、標準的な時間の2〜3倍かけて行動。
知床峠手前の樹林帯で2泊3日。初日はスノーシューでも膝までのラッセルをして丸一日かけて登りました。2日目はプラス6度まで気温は上昇。
景色の良いところを求めて森の中を歩きます。写真の谷底は積雪がないと堆積した硫黄で一面が白くなっています。この日も時折いわゆる硫黄臭い硫化水素臭が漂っていました。温かい陽射しにのんびり日向ぼっこ。
山頂を目指す、とか、そこに行かなければならない、をしないのんびり山行。
3日目は下山。膝まであった雪も前日の暖気で沈んだうえに低温になって固くしまったので歩きやすく、予定よりも早く行動できました。
下山後、翌日は羅臼で観光船に乗って多くのワシを写真に収めたり、野付半島でエゾシカを見たり、と根室地方の自然も楽しみました。
クライアントのリクエストで組み立てていくプライベートガイド。今回のように山の上でのんびりしたいとか、高山植物が見たい、山の上で星空が見たい、などなど山頂にこだわらないゆるいリクエストから、北海道の三百名山すべて登りたい、というようなものまで大歓迎です。お気軽にご相談ください。
(滝澤:JMGA登山ガイドステージIII)